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実録!労働審判


残業代をきっちり計算・請求し、労働審判をフル活用してしっかり取り返す方法。


第1回目の審理の詳細です。


相手方(会社)は、タイムカードのコピーを提出してきました。これは提出せざるを得ないようにこちらから仕掛けたからなんです。


もし、提出しなかったとしたら、それだけの理由ではないんですが、労働時間を適正に管理することは会社の義務となっており、それを怠っているとされると労働基準法により罰せられるからです。怖いですよね会社とすれば。


会社も罰せられるし、使用者である社長も罰せられますよ。いわゆる両罰規定になっています。


でも、提出されたタイムカードのコピーたるやひどいもので、始業時刻が入ってない月がかなりあったりで、結局こちらが提出した本人によるメモ(ミニカレンダーに毎日の始業時刻、終業時刻を記載した)が採用されました。


ですから、あなたも「うちの会社はタイムカードがない。」からと躊躇せずに堂々と自分のメモを提出すればいいんですよ。大丈夫です。


こういった理由から、相手方としては労働時間については認めざるを得なかった訳です。


ただし、その残業はあらかじめ労働契約(雇用契約)により取りきめられた時間であって、単位当たりの時間単価を引き下げた計算内容の覚書みたいなものをねつ造した上で提出してきた訳です。(サービス残業代を取り返せ その16)


つまり、労働時間は存在するが、これこれの時間については本給に含まれているとの主張をしてきた訳です。


ところがどっこいで、

@給与明細にその時間外労働に対する賃金額が割増率により計算した金額として反映されていないこと。


A就業規則などに、「1か月に何時間分の時間外労働に対する給与が含まれている。」といった内容の記載がないことは明らかなので、その提出もありません。

また、通常労働時間に対する賃金と時間外労働に対する賃金が給与明細の中で区別されていないこと。


この2点をピンポイントで主張しました。


ただ、労働審判の持つ特徴の一つである「実効性」という観点から、「まあまあ、それぞれの主張は分かるけれども、ここはひとつ双方の金額の間を取ってこの辺を落とし所にしてはどうですか?」という意味合いの言葉が審判員さんから出てきた訳です。


あなたが、それでも合点がいかないという場合はとことん争えばいいわけです。そうすると、裁判官である労働審判官が調停の不成立と判断し、「審判」を下すことになります。


ただし、前にも書きましたが審判の内容が調停の内容と同じ金額と言うことは十分にあり得ます。


なぜかというと審判員さんは、「労使間の問題について専門的知識経験を有する」方が選ばれている訳ですから、このあたりの知識経験は裁判官より豊富な訳です。


ですから、審判官も審判員の意見を尊重することになりますから、審判の内容が調停での金額と同じになったりするんです。


そして、更に審判にも不服があれば裁判に移行して争うということになりますが、裁判になった場合のメリット・デメリットについては次回以降に私なりの見解を書かせてもらいますね。


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